山口組
六代目山口組（やまぐちぐみ）は兵庫県神戸市灘区篠原本町4-3-1に本部を置く特定抗争指定暴力団。
主な施設
組織概要
- 一、特殊詐欺、闇バイト等の卑劣な犯罪を犯してはならない。またその様な事に関与している者との関りを持つことも同様である。山口組組員は任侠道を歩む者であることを自任し、外道の行いを許してはならない。二、山口組組員は各々の若者に周知徹底を図り、この様な下劣な犯罪の根絶に寄与する事。「以上の事に違反した者は厳罰に処す」。
- 警察庁「令和6年における組織犯罪の情勢」では、2024年末の時点で構成員3300人（前年比-5.7%・-200人）、準構成員等3600人（前年比-5.3%・-200人）とされる。
略歴
初代〜二代目
- 1915年（大正4年）、神戸・大島組組員・山口春吉が沖仲仕を集め神戸市兵庫区西出町内に山口組を結成。
- 1925年（大正14年）、山口春吉は跡目を長男の山口登に譲り引退。
- 二代目組長の山口登は、神戸中央卸売市場の開設に伴う利権等を巡り本家である大島組と対立。また、港湾荷役業の他、興行界に進出。それまでの博徒や的屋と異なり正業をもつ新興勢力として拡大した。
- 1929年から1930年頃、山口登は大島組を破門となった。
- 1932年、大島組から独立。
- 1940年、山口登は吉本興業が絡んだ興行権に関わる下関・籠寅組との抗争で、浅草で襲われ重傷を負った。
- 1942年、山口登は上記抗争による傷がもとで死去。
三代目
- 1946年、組の長老らの推薦により田岡組組長・田岡一雄が三代目を継承。
- 1963年、七人衆制度を取り入れ、田岡一雄を支えた。
- 昭和30年代（1955年〜1964年）から昭和40年代（1965年〜1974年）にかけて日本全国各地へ進出（全国侵攻作戦）。小松島抗争、明友会抗争、鳥取抗争、博多事件、広島代理戦争、松山抗争など対立抗争を繰り返し、抗争相手の地元団体を博徒・的屋・愚連隊を吸収し勢力を拡大。侵攻には傘下の地道組、菅谷組、小西一家、柳川組が活躍した。
- 1975年から1978年にかけて二代目松田組と抗争事件を起こす（大阪戦争）。山口組は国内最大の組織となり田岡一雄は日本の首領と呼ばれた。
- 1981年、長く患わっていた心臓疾患である急性心不全により田岡一雄が死去。
四代目〜山一抗争
五代目
六代目
- 2005年7月、五代目組長・渡辺芳則の引退に伴い、若頭・司忍が六代目を継承した。
- 2015年8月27日、若頭の髙山清司が服役中を見計らい、四代目山健組組長・井上邦雄らが山口組を脱退し神戸山口組を結成。抗争状態に突入した。
- 2020年1月7日、神戸山口組との抗争激化を受け、兵庫、愛知、大阪、京都、岐阜、三重の6府県公安委員会が両組織を特定抗争指定暴力団に指定。
- 2021年9月16日、神戸山口組の中核組織となっていた五代目山健組が二次団体として復帰。組長・中田浩司は幹部として迎え入れられた。
- 2022年12月8日、神戸山口組を脱退した池田組との抗争激化、愛知、三重、兵庫、岡山の4県公安委員会が両組織を特定抗争指定暴力団に指定。
- 2024年6月21日、絆會の抗争が激化する恐れがあるとして、兵庫、大阪、滋賀、茨城、三重、愛知の6府県公安委員会が両組織を特定抗争指定暴力団に指定。
抗争終結に向けた動き
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山口組系譜
初 代 - 山口春吉
二代目 - 山口 登
三代目 - 田岡一雄（田岡組組長）
四代目 - 竹中正久（竹中組組長）
五代目 - 渡辺芳則（二代目山健組組長）
六代目 - 司 忍（弘道会会長）
六代目山口組組織図
組長
司 忍
執行部
若 頭 - 竹内照明（四代目弘道会総裁）
舎弟頭 - 森尾卯太男（大同会会長）
本部長 - 山下 昇（極粋会会長）
若頭補佐・阪神・中四国ブロック長 - 安東美樹（二代目竹中組組長）
若頭補佐・大阪北ブロック長 - 秋良東力（秋良連合会会長）
若頭補佐・九州ブロック長・組織委員会責任者 - 生野靖道（四代目石井一家総長）
若頭補佐・大阪南ブロック長代理 - 中田浩司（五代目山健組組長）
若頭補佐・中部・東海ブロック長代理 - 加藤徹次（六代目豪友会会長）
若頭補佐・関東ブロック長 - 佐藤光男（落合金町連合会長）
最高顧問
青山千尋（二代目伊豆組組長）
顧問
藤井英治（五代目國粹会会長）
舎弟
青野哲也（七代目一力一家総長）
高木康男（六代目清水一家総長）
野村 孝（三代目一会会長）
幹部
茶谷政雄（茶谷政一家総長）
𠮷村俊平（五代目𠮷川組総裁）
事務局長・慶弔委員長 - 篠原重則（二代目若林組組長）
慶弔委員 - 杉山志津雄（三代目愛桜会会長）
組織委員 - 金田芳次（二代目大原組組長）
組織委員 - 竹嶋利王（二代目良知組組長）
若中
薄葉政嘉（十一代目平井一家総裁）
清田健二（十代目瀬戸一家総裁）
能塚 恵（三代目一心会会長）- 勾留中
総本部責任者 - 北島 虎（二代目杉組組長）
貝本 健（貝本会会長）
布川皓二（二代目中西組組長）
里 照仁（二代目中島組組長)
田中三次（三代目稲葉一家総長）
田堀 寛（二代目名神会会長）
塚本修正（藤友会会長）
一ノ宮敏彰（二代目一道会総裁）
浜田重正（二代目浜尾組組長）
波入信一（八代目奥州会津角定一家総裁）
中山和廣（四代目矢嶋組総裁）
井上茂樹（二代目大石組組長）
平松大睦（二代目源清田会会長）
慶弔委員 - 鈴川驗二（六代目早野会会長）
小林良法（三代目心腹会会長）
森 健司（四代目司興業総裁）
組織委員 - 新井錠士（二代目章友会会長）
事務局次長 - 野元信孝（三代目岸本組組長）
小牧利之（三代目小西一家総長）
慶弔委員 - 戸塚幸裕（二代目國領屋一家総長）- 服役中
植野雄仁（二代目兼一会会長）- 保釈中
組織委員 - 山田 一（三代目杉本組組長）
慶弔委員 - 川合彰典（二代目旭導会会長）
組織委員 - 水島秀章（四代目益田組組長）
慶弔委員 - 武智浩三（四代目矢嶋組組長）
関谷弘志（五代目誠友会会長）
定松茂伸（二代目一道会会長）
上野真慶（八代目奥州会津角定一家総長）
𠮷村俊一（五代目𠮷川組組長）
川﨑誠治（四代目司興業組長）
塚原心一（五代目倉本組組長）- 勾留中
野内正博（四代目弘道会会長）
組長付
原田茂夫（四代目弘道会幹部）
相談役
髙山清司
過去の組織図
親戚団体
稲川会
双愛会
松葉会
会津小鉄会
友好団体
共政会
福博会
親和会
東声会
合田一家
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