水野吉五郎

愛知県瀬戸市水野の人。
東春日井郡水野村（現在の瀬戸市水野地域）に生まれる。
幕末の頃、博徒の親分となる。
美濃太田の梅屋一家・梅屋嘉六の子分となり、いつ頃か定かでないが瀬戸の親分となり瀬戸ノ岡吉ともいわれた。
甲州・猿屋勘助を殺害し、追われる身となった清水次郎長は女房のお蝶と子分数人を連れて西に走り、安政5年12月も終わる頃、吉五郎の家に世話になる。たまたま、女房のお蝶が旅の疲れと心労もあって病に倒れ、名古屋・幅下長兵衛宅に移る。
主な子分に瀬戸愛吉、北熊実左衛門、今村伊三がいた。
一家名はなく、明治初年頃北熊実左衛門こと近藤実左衛門（後の北熊一家初代）に跡目を譲り、1884年死去。一家は3派に分かれた。
明治20年旧7月7日死去。行年74歳。墓所は愛知県瀬戸市上水野町の上水野墓地。

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