山健組
五代目山健組(やまけんぐみ)は兵庫県神戸市中央区花隈町26-4に本部を置く暴力団で、指定暴力団・六代目山口組の二次団体。
略歴
六代目山口組を脱退・神戸山口組結成
- 2015年8月26日、六代目山口組組長・司忍の出身である弘道会を中心とした組織運営に不満を募らせた山健組を含む複数の組織が脱退。
- 同月翌27日、六代目山口組執行部は脱退した組長10数名を絶縁・破門とした。山健組は他の離脱組織とともに神戸山口組を結成。井上邦雄が組長に就任した。
- 2017年1月11日、会津小鉄会の分裂騒動に介入して、京都市内の本部事務所に乱入し弘道会派の組員を襲撃。しばらく総本部を占領した。
- 同年4月30日、当時の副組長・織田絆誠(神戸山口組若頭代行)と直参の30%超が脱退し、新たに任俠団体山口組を結成した。
- 2018年5月5日、緊急直系組長会が開催され、五代目健竜会会長・中田浩司が山健組五代目を継承することが決定した。
- 同月16日、山健会館にて五代目山健組継承盃儀式が行われ、神戸山口組若頭・寺岡修(俠友会会長)が取持人、副組長・入江禎(二代目宅見組組長)が特別推薦人を務めた。媒酌人は神戸山口組と親交がある五代目浅野組幹部・櫻井新也が務めた。
- 2019年10月11日、兵庫県公安委員会により本部事務所に使用制限が掛けられる。
- 同年12月4日 、五代目山健組組長である中田浩司が、三代目弘道会系組員銃撃事件の実行犯として逮捕・起訴される(※)。
- 2020年1月7日、神戸山口組が特定抗争指定暴力団に指定されると、山健組本部事務所も使用制限区域内となった。
- 同年7月22日、直参46名が神戸山口組離脱派26名、残留派20名に分裂し残留派が神戸山口組を脱退。
- 同年8月、中田浩司が他団体に脱退挨拶書状を送付。
- 同月24日、神戸山口組に残留した直参20名(絶縁3名、破門10名+預かり1名、除籍6名)を、組長の意に従わなかったとして一斉に処分。
- 同年9月10日、神戸山口組が中田浩司を除籍する。
六代目山口組への復帰
- 2021年9月16日、六代目山口組へ復帰。中田浩司は幹部として迎え入れられた。
- 同月22日、最高幹部らが六代目山口組・淡海一家の本部事務所で髙山清司と面会し、六代目山口組へ合流する意向を伝え、正式に承認された。
- 同年10月15日、五代目山健組の定例会において、「五代目山健組はいつでも門戸を開けている」として「神戸山口組、絆會に残留した元山健組勢力を一刻も早く戻す」ことを確認した。
- 同年12月、中田浩司は獄中から、神戸山口組組長・井上邦雄の親族の会社名義となっている「山健会館」や、死亡した四代目山健組最高幹部の遺族所有となっている関連施設について、「本部を含めた関連施設は山健組の資産であり、代表者である組長が登記上の所有者になるべき」と記載された山健組の勾留中・服役中も含めた全直参の署名・捺印した同意書とともに、「山健組構成員に総有されるもので、個人が所有するものではない」として中田名義に変更するよう所有権移転登記手続きを求めて提訴した。後に高裁にて敗訴確定。
- 2022年3月8日、中田浩司は前組長の井上邦雄の住居についても、関連施設と同様の民事訴訟を起こした。
- 2024年10月31日、三代目弘道会系組員銃撃事件の実行犯として殺人未遂罪などに問われた中田浩司の裁判で、神戸地裁は無罪判決(求刑・懲役20年)を言い渡した(※)。
- 2025年1月24日、中田浩司が六代目山口組幹部から若頭補佐に昇格。
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系譜
初 代 - 山本健一(三代目山口組若頭)
二代目 - 渡辺芳則(五代目山口組組長)
三代目 - 桑田兼吉(五代目山口組若頭補佐)
四代目 - 井上邦雄(神戸山口組組長)
五代目 - 中田浩司
五代目山健組組織図
組長
中田浩司(六代目山口組若頭補佐)
最高幹部
若 頭 - 物部浩久(三代目妹尾組組長)
舎弟頭 - 福富 均(福富組組長)
本部長 - 水田忠好(三代目村正会会長)
若頭代行 - 蜜岡伸貞(七代目健竜会会長)
統括委員長 - 中村啓一(二代目南進会会長)
最高顧問
鷲坂正美
顧問
桑原真一(真和会会長)
岬 正義(岬組組長)
若頭補佐
田中純一(二代目中川連合会会長)
岡田 渉(二代目武神会会長)
中西章泰(四代目今倉組組長)
高倉重典(三代目松藤組組長)
大路公貴(二代目明王会会長)
村中正也(三代目晃心会会長)
山本 實(二代目橘会会長)
中島義樹(五代目春駒組組長)
舎弟頭補佐
藪﨑 聡(藪﨑興業組長)
山下唯雄(二代目野地組組長)
吉田光守(武龍会会長)
舎弟
菱川 徹(菱川組組長)
石掛 勝(竜仁会会長)
神宮司剛史(二代目竜道会会長)
松森 治(三代目宮鉄組組長)
幹部
慶弔委員長 - 香西一寿(香西組組長)
組織委員長 - 櫻井弘士(二代目山下組組長)
事務局長 - 中西昭夫(二代目宮田興業組長)
神戸責任者 - 陶山悦治(三代目健國会会長)
関東責任者 - 浅野政幸(浩政会会長)
京阪責任者 - 積光武史(四代目鈴秀組組長)
中部責任者 - 藤 勝彦(三代目健仁会会長)
北海道責任者 - 野澤実良(四代目北竜会会長)
中四国責任者 - 磯村政之(磯村組組長)
若中
木本陸郎(三代目鷲坂組組長)
池上竜太郎(浩竜会会長)
下岡永壱(下岡組組長)
藤本淳蒔(藤本組組長)
升水明洋(升水興業組長)
東龍英史(健史会会長)
松下 愼(七代目紀州連合会代表)
北島竜二(北誠会会長)
貴島和吉(貴島会会長)
岩崎尚介(二代目道志会会長)
伊藤洋輔(三代目長谷川組組長)
中山睦巳(至清会会長)
鈴木修司(二代目酒井組組長)
小島慎也(小島会会長)
永田 仁(永田会会長)
出石正人(三代目勢道会会長)
木村裕市(三代目安部組組長)
池田静樹(二代目極義会会長)