![[YAKUZA WIKI]](image/yakuza.wiki.png "[YAKUZA WIKI]"){kind=small}
#author("2023-11-29T13:00:51+09:00","","") #author("2024-04-08T21:34:36+09:00;2023-11-29T13:00:51+09:00","","") * 山一抗争 [#ua8195fd] ''山一抗争''（やまいちこうそう）は、1984年8月5日から1989年3月30日にかけて[[山口組]]と[[一和会]]の間に起こった抗争事件。史上最悪の暴力団抗争ともいわれる。 317件の抗争事件が発生し、抗争の直接の逮捕者は560人に及んだ。[[一和会]]側に死者19人、負傷者49人、[[山口組]]側に死者10人、負傷者17人、警察官・市民に負傷者4人を出した。 ** 背景 [#vffc70ec] -元来、神戸の比較的穏健な港湾博徒であった[[山口組]]は、戦後に三代目組長・[[田岡一雄]]によって全国に展開し、日本最大の指定暴力団に急成長した。 信望を一身に集めた[[田岡一雄]]の死により、次期組長の継承問題が発生した。 直系組長たちは、それぞれ組長代行・[[山本広]]と、若頭・[[竹中正久]]の派閥に分裂した。 -1984年6月5日午後3時、[[山口組]]直系組長会で[[竹中正久]]は、四代目組長就任の挨拶をした。 だが、この席上には[[山本広]]を支持する直系組長は出席せず、[[山本広]]ら約20人は大阪市東区の[[松美会]]事務所で在阪のマスコミ各社を呼んで記者会見を開き、[[竹中正久]]の四代目組長就任に反対した。 反竹中派の[[山口組]]直系組長は、翌日にも山菱の代紋を組事務所から外し、ここに分裂は決定的となる。 -同年6月8日、兵庫県警察と姫路警察署が、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]事務所への家宅捜索を行なっている。 容疑は、1982年7月の[[竹中組>竹中組（岡山県）]]と[[小西一家]]との喧嘩の際に使用された拳銃が、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]事務所に隠されていることと、同年8月に[[竹中組>竹中組（岡山県）]]組員がサイコロ賭博に加わったというものだった。 -同年6月13日、反竹中派（＝山本派）は「''[[一和会]]''」を結成。 会長は[[山本広]]、副会長兼理事長に[[加茂田重政]]が就任した。 この時既に、[[小田秀組]]組長・[[小田秀臣]]や、福井組組長・福井英夫、[[弘田組>弘道会]]組長・[[弘田武>弘田武志]]が[[一和会]]への参加を取り止め、ヤクザから引退するなど発足直後の[[一和会]]にとって大きな痛手となった。 -同年6月21日、[[竹中正久]]は、田岡邸大広間で舎弟23人、若中46人と固めの盃を執り行なった。 -同年6月23日、[[山口組]]執行部の陣容を整え、若頭・[[中山勝正]]（[[豪友会]]会長）、舎弟頭・[[中西一男]]（[[中西組]]組長）、筆頭若頭補佐兼本部長・[[岸本才三]]（[[岸本組>岸本組（山口組）]]組長）を据えた。 若頭補佐には[[渡辺芳則]]（[[山健組>山健組（山口組）]]二代目組長）、[[宅見勝]]（[[宅見組]]組長）、嘉陽宗輝（嘉陽組組長）、[[桂木正夫]]（[[一心会]]会長）、[[木村茂夫]]（[[角定一家>奥州会津角定一家]]総長）を起用した。 -同年7月10日、徳島県鳴門市の「観光ホテル鳴門」で[[山口組]]継承式が執り行なわれた。 警察が継承式会場の入口にまで入り中止勧告したが、無視して強行された。 -同年8月27日、NHK特集「山口組ー知られざる組織の内幕ー」が放送され、[[竹中正久]]ら[[山口組]]最高幹部、[[山本広]]、[[加茂田重政]]ら[[一和会]]幹部などへのインタビューと共に、民事介入暴力などの手口が取り上げられた。 この時点では、[[中西一男]]は「抗争が起きるかは予測できない。双方ともケンカを欲してない」と述べ、インタビューに対し、[[山本広]]は、「山口組への対応を考える余裕もない。今は自分のところをまとめるのに一生懸命だ」と語り、[[加茂田重政]]は「向こう（山口組）が来たらこちらもやる。ケンカはする、もし来たら」と語っていた。 ** 抗争事件 [#qb279be0] -1984年8月5日、和歌山県東牟婁郡串本町の賭場で、[[山口組]]・[[松山組]]岸根組組長・岸根敏春が、[[一和会]]・坂井組串本支部若頭補佐・潮崎進を刺殺。 この事件をきっかけに抗争が勃発する。 -同年8月23日、[[竹中正久]]は「義絶状」を友誼団体に送り、実質的に[[一和会]]への絶縁を表明。 この義絶状に[[一和会]]は危機感を持ち、10月にも義絶状に対する反論文を一部団体に送付したが、年末には[[山口組]]構成員数が14,000人、[[一和会]]構成員数は2,800人になるなど、弱体化は明らかになった。 *** 竹中組長殺害事件 [#v32cea21] -1984年7月下旬、[[一和会]]二代目[[山広組]]若頭・[[後藤栄治]]は、[[山広組]]舎弟・[[長野修一]]とともに[[山口組]]に対する行動隊を結成。 長野修一を行動隊長に据え9月中旬には[[山広組]]から19人の隊員を選抜し行動隊の結成式を行なった。 -同年10月、[[一和会]]常任理事・[[石川裕雄]]は、大阪府吹田市のマンション「GSハイム第二江坂」に[[竹中正久]]の愛人が住んでいることをつかんだ。 -同年12月初旬、[[石川裕雄]]は同マンションの204号室を知人名義で借りて潜入、見張り要員と交信できる様に無線機を設置した。 -同年12月21日、[[長野修一]]も大阪市西区の「GSハイム西長堀」の302号室を借り、武器の隠し場所にした。 1985年1月12日、[[石川裕雄]]の報告を受けた[[後藤栄治]]は、[[長野修一]]を伊勢自動車道の津インターチェンジに呼び、共に吹田市の「GSハイム第二江坂」に向かった。 車中、[[後藤栄治]]は、25口径ベレッタと25口径タイタン、32口径チーフスペシャルを[[長野修一]]に渡した。 その後、[[後藤栄治]]は[[長野修一]]と[[石川裕雄]]を引き合わせ、[[石川裕雄]]は[[長野修一]]に無線機の使い方を教えている。 -同年1月17日、[[長野修一]]は、三重県の山中で二代目[[山広組]]組員・田辺豊記、[[山広組]]・広盛会舎弟頭・立花和夫、[[山広組]]組員・長尾直美とともに拳銃の試し撃ちを行なった。 -同年1月18日、[[石川裕雄]]から38口径リボルバーを1丁受け取り、23日にも[[後藤栄治]]から32口径改造拳銃1丁を受け取った。 [[一和会]]側の作戦が着々と進行している中、1月9日には1980年3月上旬と中旬に、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]で開かれた賭博の罪で、[[竹中正久]]は懲役5か月の最高裁判所の確定判決を受けていた。 -同年1月16日、[[竹中正久]]は、[[中山勝正]]ら[[山口組]]最高幹部を連れて、伊丹空港から8時45分発日本航空911便に乗り沖縄県入り。 那覇空港では三代目[[旭琉会]]会長・[[翁長良宏]]を始め、[[旭琉会]]の15の一家総長と幹部クラスの合計約60人から出迎えられ、沖縄観光がてら接待を受けた。 -同年1月26日昼、兵庫県神戸市灘区篠原本町で挙行された、「山口組本部」上棟式に[[山口組]]幹部全員を伴い出席。 -同日21時15分過ぎ、[[竹中正久]]は[[中山勝正]]と[[山口組]]・[[南組>南組（山口組）]]組長・[[南力]]とともに「GSハイム第二江坂」に着いたところを、1階エレベーター前で田辺豊記・長尾直美・立花和夫によって銃撃された。 [[南力]]はその場で即死、[[中山勝正]]は救急車で病院に搬送されたものの、翌27日1時7分に死亡。 [[竹中正久]]は銃弾3発を受けたものの自力で車に乗り込み、運転手の[[南組>南組（山口組）]]組員に大阪市南区の[[南組>南組（山口組）]]事務所に向かわせた。 [[南組>南組（山口組）]]事務所から、手配していた救急車で大阪警察病院に搬送された。 [[竹中正久]]は9時間にも渡る手術を受けたものの、27日23時25分に死亡。 -同年1月27日夜、[[竹中正久]]の仮通夜が兵庫県神戸市灘区の旧田岡邸で行なわれた。 -同年1月31日、竹中家としての[[竹中正久]]の密葬が行なわれた。 *** 山口組側の報復 [#h9f23419] -1985年2月5日、組長と若頭を一挙に失った[[山口組]]は直系組長会を開催し、舎弟頭・[[中西一男]]が四代目[[山口組]]組長代行に、若頭補佐・[[渡辺芳則]]（[[山健組>山健組（山口組）]]組長）が若頭に就任。 [[山口組]]本部長・[[岸本才三]]は「組方針を不言実行、信賞必罰」と宣言。 -同年2月19日、直ぐに報復は始まり[[山口組]]・[[弘道会]]・[[菱心会]]組員が、[[一和会]]・[[後藤組>後藤組（一和会）]]若頭・吉田清澄を拉致し、[[竹中正久]]殺害を指揮した[[後藤栄治]]の居場所を吐かせるため暴行を加えた。 これに対し[[後藤栄治]]は、配下組員に[[後藤組>後藤組（一和会）]]の解散届を三重県警津警察署に届けさせ、速達で[[山口組]]本部に「詫び状」を送付。 「自分が自首する替わりに、[[弘道会]]・[[菱心会]]組員に拉致された吉田清澄を解放して欲しい」旨を訴えた。 -同年2月23日、高知市の高知競輪場で[[山口組]]・[[豪友会]]組員が、[[一和会]]・[[中井組>中井組（一和会）]]（[[中井啓一]]組長）組員3人を襲撃。2人を射殺し、1人に重傷を負わせた。 -同年3月5日、大阪市西成区の[[一和会]]・[[溝橋組]]事務所で、[[溝橋組]]幹部・大岩正博が突然の訪問者に背中を撃たれて重傷。 -同年3月6日、三重県四日市市の喫茶店で、[[一和会]]・[[水谷一家]]総長・宮本一利の元相談役・清水幹一が2人組の男に拳銃で胸と腹を撃たれて死亡。 -同年3月17日午後8時すぎ、[[一和会]]・[[中井組>中井組（一和会）]]・弘田組舎弟・竹中幸雄らが、[[山口組]]・[[豪友会]]・岸本組事務所に侵入し、仮眠中だった[[豪友会]]組員・吉門正光を拳銃で銃撃、吉門正光は5日後に死亡。 -同年3月24日、大阪市の[[一和会]]・徳山組・徳心会組員が、事務所前で足を2発銃撃され全治3週間の怪我。 阪神甲子園球場の駐車場で、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]組員が、堅気の露天商をしていた[[一和会]]特別相談役・大川覚の長男を襲撃している。 -同年4月4日、[[山口組]]・[[豪友会]]・岸本組幹部・谷脇修は、[[一和会]]・[[中井組>中井組（一和会）]]事務所宛の宅配便を依頼し、宅配便配達員とともに[[中井組>中井組（一和会）]]事務所に向かった。 宅配員に呼び鈴を押させ[[中井組>中井組（一和会）]]事務所のドアが開いたところへ、谷脇修は[[一和会]]・[[中井組>中井組（一和会）]]組員・門屋義之を射殺、他の[[中井組>中井組（一和会）]]組員にも重傷を負わせた。 -同年4月12日、[[山口組]]・[[弘道会]]・薗田組幹部ら3人が、名古屋市のレストランで、三重県四日市市の[[一和会]]・[[水谷一家]]・隅田組幹部・中本昭七と、隅田組組員・島上豊を拉致。 3人は警察に電話して「[[水谷一家]]が一時間以内に解散届を出すのならば、中本昭七と島上豊を解放する」と伝えたが、[[水谷一家]]が解散を拒否したため、翌13日に中本昭七を射殺、島上豊に重傷を負わせた。 -同年4月14日、[[一和会]]定例会からの帰途、[[一和会]]副幹事長・吉田好延が国鉄三ノ宮駅前の交差点で停車中に、[[山口組]]・[[後藤組>後藤組（山口組）]]幹部・佐藤明義に38口径の拳銃で4発の銃撃を受けた。 吉田好延は無事だったものの、同乗していた組員2人が窓ガラスの破片で負傷。 -同年5月11日、三重県四日市市内の[[一和会]]・[[水谷一家]]・[[宮本一利]]総長宅に拳銃七発が撃ち込まれる。 [[山口組]]からは[[山本広]]会長宅に、[[後藤組>後藤組（山口組）]]組員が大型ダンプカーで突っ込み警備の機動隊と銃撃戦が行われた。 ** 竹中正の武器密輸未遂 [#wc979ce1] -1985年1月13日、[[竹中正久]]が殺害されるより前、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]相談役・[[竹中正>竹中正（竹中組）]]は、神戸市内でプロレスラーの''ヒロ佐々木''と会い、マイケル・ジャクソンの日本公演を依頼した。 この時、ヒロ佐々木は自分がハワイのマフィア組織「ジョン・リー一家」に籍を置いていると自己紹介したが、実はアメリカ連邦麻薬取締局の秘密エージェント（囮捜査官）だった。 公演保証金5000万円は、知人の不動産業者に支払って貰った。 -1985年5月12日、ハワイ州でマイケル・ジャクソンの日本公演の公演4億円とする偽の基本契約書に署名し締結した。 -同年5月15日、ヒロ佐々木はワイキキのアラモアナ・ホテルで、米陸軍から借り出した拳銃や機関銃を[[竹中正>竹中正（竹中組）]]に見せ、アメリカ陸軍の拳銃や機関銃の購入を持ちかけられる。 この姿が隠しビデオで盗撮された。 報復作戦のさなかで武器が必要だったこともあり、[[竹中正>竹中正（竹中組）]]としては是非とも乗りたい話ではあったが、警察や[[一和会]]の目もあることから躊躇した。 -同年5月24日、ヒロ佐々木が来日し、[[竹中正>竹中正（竹中組）]]は今年5月末日までに保証金4億円をハワイに送金することを求められ、この送金が遅れたとしてさらに8800万円を詐取された。 -同年8月末、ヒロ佐々木はマフィア組織「ジョン・リー一家結成25周年記念パーティー」の招待状を、[[山口組]]の主だった幹部あてに送付。 この招待状は大阪空港で局止めになって[[山口組]]幹部達の手には届かなかったが、[[竹中正>竹中正（竹中組）]]と[[織田組]]組長・[[織田譲二]]が引っ掛かりハワイへ渡航した。 2人は記念パーティーに出席し、そこでヒロ佐々木から、ロケット砲や機関銃の購入を再度持ちかけられ、2人はこの話を承諾。 -同年9月3日、[[竹中正>竹中正（竹中組）]]と[[織田譲二]]、香港の元飲食店店主・梶田聖の3人で取引に赴くが、そこで「アメリカ連邦麻薬取締局」により逮捕された。 マイケル・ジャクソンの日本公演やマフィアのパーティーも全て架空の話であった。 [[竹中正久]]四代目の報復として「ロケット砲を操作できる男を探してくれ」と頼み、報酬として5万ドルの支払いを申し出たなど、ロケット砲など密輸未遂、麻薬不正取引き、殺人教唆など19件の組織犯罪防止法、麻薬、銃器取締法の各違反、殺人謀議罪の疑いで逮捕され、オアフ刑務所に拘置された。 -1986年4月26日、一連の取引の模様は全て隠しカメラで収録されており、動かぬ証拠となっていたが、ヒロ佐々木がハワイではものすごく評判が悪かったこと、日本から[[山口組]]顧問弁護士が頻繁にハワイにかけつけたこと、陪審員を買収したことから、[[竹中正>竹中正（竹中組）]]と[[織田譲二]]は無罪判決を受け釈放、帰国した。 ** 一時休戦 [#d868f9a8] -1985年8月、[[山口組]]と[[一和会]]の抗争が激化する中、兵庫県神戸市では「ユニバーシアード大会」の開催を控えていた。 [[山口組]]と[[一和会]]は、[[稲川会]]・[[石井隆匡]]、中井一夫などの仲介により1985年7月末から9月末まで2か月間の休戦に合意した。 ** 稲川会と会津小鉄会による仲裁と抗争終結 [#vf3eebd0] -1986年2月14日、ホテルニューオータニで、[[関東二十日会>関東親睦会]]と[[関東神農同志会]]の合同食事会が開催された。 合同食事会前の挨拶で、[[住吉連合>住吉会]]副会長・[[西口茂男]]は、[[稲川会]]総裁・[[稲川聖城]]が[[山口組]]と[[一和会]]の手打ちのために努力している」と語った。 前年3月24日に[[一和会]]特別相談役・大川覚の長男が、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]組員に襲撃されて重傷を負ったが、長男は一和会とは無関係だったものの[[的屋]]だったことから、その煽りを食らって全国の主要な祭礼から[[的屋]]が締め出しを受け死活問題になっていた。 合同食事会が終わった後、[[稲川聖城]]は[[会津小鉄会]]総裁代行・[[髙山登久太郎>高山登久太郎]]、[[倭奈良組]]組長・橋本正男らと[[山一抗争]]の終結について話し合った。 -同年2月、[[稲川聖城]]と二代目会長・[[石井隆匡]]が病気療養中の田岡文子を見舞い、次いで[[山口組]]幹部と会って[[一和会]]との和解を打診。 [[稲川会]]からの打診に対し、[[中西一男]]や[[渡辺芳則]]らは「昭和61年（1986年）3月13日までに、山口組内を和解の方向でまとめる」と回答した。 [[中西一男]]は、服役中の二代目[[豪友会]]会長・岡崎文夫と岡山刑務所に拘置中の[[竹中武]]を説得。 岡崎文夫は終結を了承したものの、[[竹中武]]は[[一和会]]との和解を拒否した。 -同年6月5日、[[石井隆匡]]が[[中西一男]]ら[[山口組]]幹部と会い、再度[[一和会]]との和解を要請した。 -同年6月15日、[[山口組]]臨時直系組長会が開かれ、[[中西一男]]は山一抗争の終結を受け入れる意向を示した。 -1987年2月4日、[[山口組]]直系組長会が開かれ、山一抗争終結への意向を質した[[山口組]]幹部に対し、[[竹中武]]は直系組長会での採決を逆提案したが提案は黙殺された。 -同年2月8日、[[山口組]]本家2階大広間で開かれた緊急山口組直系組長会にて、[[中西一男]]は山一抗争終結の決定を指示した。 -同年2月9日、[[中西一男]]ら[[山口組]]幹部は上京し、[[石井隆匡]]に抗争終結決定を連絡。 -同年2月10日、[[石井隆匡]]は京都の[[髙山登久太郎>高山登久太郎]]を訪問し、[[髙山登久太郎>高山登久太郎]]を通じて[[山本広]]ら[[一和会]]直系組長34人に[[山口組]]の抗争終結決定を伝えた。 [[山本広]]も[[一和会]]の山一抗争終結決定を[[髙山登久太郎>高山登久太郎]]に伝え、取り敢えずは抗争は終結した。 ** 山一抗争終結後 [#u51e1934] -[[稲川会]]の仲裁によって取り敢えず表面上は抗争終結となったが、終結に動いた[[渡辺芳則]]・[[中西一男]]・[[岸本才三]]ら[[山口組]]執行部と、あくまで抗争継続の構えを見せた[[竹中武]]は対立していた。 [[山口組]]が抗争終結を決定した直後には、[[竹中武]]が[[山口組]]からの[[竹中組>竹中組（岡山県）]]離脱の構えを見せたが、[[山口組]]側からの慰留で結局中止した。 -1988年5月14日、[[竹中組>竹中組（岡山県）]]・[[安東会]]会長・[[安東美樹]]が、[[山本広]]宅を襲撃し警備の警察官3人が巻き込まれて負傷。 [[山口組]]側は[[岸本才三]]自ら、「襲撃犯が自分の組内にいるならば警察に自首させ、今後警察官や市民を銃撃した者は処分する」ことを直系組長に通達させている。 -一連の襲撃について[[渡辺芳則]]は、''「シャブ打ってやったとしか思われない。プラスになることは一つもない」''と[[安東美樹]]を非難している。 [[竹中武]]は、[[渡辺芳則]]が[[山口組]]五代目では、強い[[山口組]]にはなれない」と発言し、これら[[竹中組>竹中組（岡山県）]]を中心とした抗争継続はその後の[[山竹抗争]]の要因となってくる。 [[竹中武]]は、「[[渡辺芳則]]が[[山口組]]五代目では強い[[山口組]]にはなれない」と発言し、これら[[竹中組>竹中組（岡山県）]]を中心とした抗争継続はその後の[[山竹抗争]]の要因となってくる。 -[[安東美樹]]は[[竹中組>竹中組（岡山県）]]を脱退し、[[山口組]]・[[一心会]]・川崎組に移籍。 -1988年10月、その後も[[一和会]]には[[山口組]]からの硬軟両面の締め付けが続き、最高幹部・[[加茂田重政]]や[[松本勝美]]など、組の解散・ヤクザからの引退に追い込まれ、構成員数200人にまで衰退。 -1989年3月19日、[[山本広]]が神戸市の東灘警察署に出頭、自身のヤクザからの引退と[[一和会]]の解散を表明し、[[一和会]]は消滅した。 -1990年9月12日、大阪市北区西天満1丁目の中華料理店で[[安東美樹]]は逮捕された。 ~ --1986年7月12日、四代目[[山口組]]組長・[[竹中正久]]の暗殺を指揮した[[石川裕雄]]は、福岡県福岡市のゴルフ場で逮捕された。 一審で大阪地方検察庁が死刑を求刑。 1987年3月14日、大阪地方裁判所より無期懲役の判決が下りて、大阪高等検察庁が控訴。 1989年3月20日、大阪高等裁判所により、大阪高検の控訴が棄却されて双方上告しなかったことから、無期懲役の判決が確定した。 [[石川裕雄]]は2018年現在、旭川刑務所に服役しており、仮釈放申請を拒否している。 ~ --[[石川裕雄]]の指揮により[[竹中正久]]暗殺を指示した[[後藤栄治]]は、2020年現在も消息不明となっている。 ~ --[[竹中正久]]暗殺の実行犯隊長・[[長野修一]]は、事件直後に瀕死の[[竹中正久]]を乗せた車に轢かれ、そのまま逮捕された。 2020年6月現在、熊本刑務所に収監されている。 ---- -この項目は書きかけ項目です｡ -役職や名称等､人事の変更などで必ずしも最新の情報とは限りません｡加筆､訂正して下さる協力者を求めています｡ ※誹謗中傷や悪戯､あらし行為､悪質な売名行為､他サイトの宣伝などは厳禁とします｡ -編集される際は「[[テキスト整形のルール(詳細版)>FormattingRules]]」をご覧ください。 -編集を依頼される場合 ご利用者様に編集協力を依頼する場合は下記の【このページの編集依頼】または【[[加筆・編集依頼]]】から''編集対象のページタイトル・編集内容''をできるだけ詳しく記載の上、依頼して下さい。 運営宛に編集依頼するには【[[メールで編集依頼]]】から依頼して下さい。 ---- 【このページの編集依頼】 #comment ~ IP:104.234.140.50 TIME:"2024-04-08 (月) 21:34:36" REFERER:"https://www.yakuza.wiki/?cmd=edit&page=%E5%B1%B1%E4%B8%80%E6%8A%97%E4%BA%89" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/123.0.0.0 Safari/537.36"
