#author("2021-06-22T11:42:56+09:00","","")
* 竹中正久 [#af338349]
&size(16){''竹中正久''(たけなか まさひさ 1933年11月30日-1985年1月27日)は日本のヤクザ。指定暴力団・四代目[[山口組]]組長。[[竹中組]]組長。};
** 来歴 [#u0d82bde]
-1960年8月に地元の不良を糾合し[[竹中組]]を結成。
-1961年12月13日、当初は[[山口組]]からの接触に対し、[[山口組]]入りに拘ってはいなかった竹中正久であったが、[[山口組]]組長・[[田岡一雄]]から盃を受け直参となる。
-1962年、数百人の部隊と共に敵地・福岡に乗り込んで検挙された「博多事件」などで、[[山健組]]組長・[[山本健一]]から絶大な信頼を受ける。
-1971年、[[山口組]]若頭・梶原清晴が海難事故で急逝。
若頭後継は、ともに若頭補佐の[[山本健一]]と[[山本広]]による決選投票が行われ、投票結果で一度は[[山本広]]に決定したが、[[山本健一]]の直訴により[[田岡一雄]]から[[山本健一]]が若頭に指名された。
[[山本広]]はやむなく若頭就任を辞退させられた。
[[山本健一]]の[[山口組]]若頭就任に伴い、''竹中正久''が若頭補佐に抜擢。 
-1978年2月、地元組織との抗争などで懲役2年の実刑判決が確定し、1979年9月まで神戸刑務所に服役。 出所の際には、組関係者ら約1000人が出迎えた。

''山一抗争''
-1981年7月、[[山口組]]組長・[[田岡一雄]]、翌1982年2月の若頭・[[山本健一]]の相次ぐ死で、トップとナンバー2を巡る争いとなる。
-1982年6月、[[山口組]]若頭に「山本健一の遺志」として''竹中正久''が就任。組長代行には[[山本広]]が就任し''山健派対山広派''の様相を呈すことになる。
同年8月、''竹中正久''は若頭就任間もなく賭博開帳による収益が無申告だった所得税法違反で逮捕され、翌1983年6月まで勾留された。
-1984年6月5日、[[山口組]]内では過去に悲運を味わった[[山本広]]に同情する者が多かったが、''竹中正久''は三代目の妻であった田岡文子の強い意向で[[山口組]]四代目を受諾。
同年7月10日、継承式が執り行われた。
田岡文子に反発した山広派は[[山口組]]を脱退、[[一和会]]を結成し[[山一抗争]]へと発展した。
勢力数こそ当初は[[一和会]]が[[山口組]]を上回っていたものの、武闘派・竹中四代目の怒濤の攻撃を前にして[[一和会]]は徐々に弱体化したが、密かに竹中暗殺を計画。
同年9月には暗殺部隊を結成。
-1985年1月、''竹中正久''に懲役6ヶ月の有罪判決が確定。
同月26日、収監前の''竹中正久''は神戸の[[山口組]]新本部の上棟式の後、大阪府吹田市のマンションで、待ち伏せていた[[一和会]]・二代目[[山広組]]系組員に銃撃され意識不明のまま翌27日に死亡した。
''竹中正久''に同行していた若頭・[[中山勝正]]([[豪友会]]会長)も射殺され、[[山口組]]は短期間の間に、再びトップとナンバー2を失う事態となった。
** 人物 [#rb3358cc]
「荒らぶる獅子」の異名を持ち、敵対組織ばかりか身内でも筋が通らぬと思えば強硬に出た。
潤沢な資金を有していたが、四代目に就任するまで豪邸を建てるなどのことはしなかった。非常にストイックな性格で贅沢には全く興味を示さず、飲み歩く・ゴルフなども好まず、用のない限り極力事務所を離れなかった。
普段の事務所では六法全書を読んだり、将棋をよく指したりして過ごし、普段の食事も子分と全く同じものを食べていたが、ホステスや芸能人に接した際にはチップをはずんだという。
また地方に出た際、系列組織が一夜の妻を提供しても手を付けなかった。このことは警察当局も認めていた。
長年女性と同棲していたが生涯独身を通した。
「子供がいると、この世にしがらみを残す。極道に女房、子供は不要」との考えを持っていたという。
''竹中正久''、実弟の竹中武ともに刺青を入れていなかった。
普段から「人間、死ぬ時は何したって死ぬ。モチ食うたかて運が悪きゃ死ぬやろ」と護衛をつけることを嫌い、結果的に刺客を防げず凶弾に倒れることとなった。
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