根小屋治助のバックアップ(No.1)

根小屋治助

根小屋治助（ねごやのちすけ、本名・島田治助）は幕末の侠客、博徒。

茨城県新治郡根小屋の人。
八郷町上曽の親分と費場所争いか金銭上の揉め事かわからないが、ともかく子分を引き連れて上曽宿を焼き打ちにする、と恐喝まがいのことを度々していたらしい。
事が大きくなっては大変だと上曽村の名主が真壁の陣屋へ訴えた。
真壁の陣屋では訴えが事実なので根小屋の博徒を逮捕することになり、大勢の捕り方が明け方早くに親分の家を襲撃した。
それを察知した博徒達は慌てて四方に逃げ散ったが、朝飯前だったので飯櫃を抱えて逃げた者もいたという。
大方の子分は夕方までに捕らえられたが、治助親分と二、三の子分（大国玉村の相撲取り上りの者もいた）は捕り方の裏をかいて真壁方面に逃げたが運悪く上曽峠で捕えられてしまった。
治助親分達は上曽峠で、また片野村で捕えられた者は片野で、根小屋で捕えられた者は根小屋と下林村の境の、それぞれの首切り場でその日のうちに斬り首され、その場に首を晒された。
八郷町根小屋の泰寧寺に博徒親分島田治助とその子分十一名の供養碑がある。
慶応4年6月2日歿。行年不詳。墓所は茨城県新治郡八郷町根小屋の泰寧寺。

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