14K
14K(十四K、14K Triad、サプセイ・ケイ、じゅうよんけい)は香港を拠点とする犯罪組織(香港黒社会)の一つで、三合会の構成組織。
概要
- 1990年代には世界最大規模の犯罪組織であったとも伝えられている。
- 三合会の流派の一つであり、一時は数十万の構成員を持つともいわれた最大流派であった。
- その後、度重なる組織分裂、香港返還などを遠因とし、その規模は次第に縮小したと見られ、現在では数万人規模とみられている。
- 2014年の香港反政府デモや、2019年の逃亡犯条例改正案をめぐる抗議デモなどで、香港政府や香港の親中派に雇われ、暴力を振るっていると批判されている。
これらについては推定の部分が大きく、秘密結社的な性格を帯びた組織としての特色もあり、その実態は断片的に知られるのみである。
略歴
- その出現は中国大陸で国共内戦が巻き起こっていた1940年代に遡る。
当時の中国国民党の中将であった葛肇煌(Kot Siu wong)によって形作られた反共組織十四会を直接の起源とするとされている。
- 14Kの「14」は、当時の本部の所在地の住所(広州市西関宝華路14号)からの数字、 「K」はKuomintang(国民党)の頭文字Kであるという説と、葛肇煌の姓 Kot の頭文字Kであるという説がある。
- 国民党が国共内戦に敗れ、1949年に中国共産党が中国大陸における支配権を握ると、それにともなって組織はマカオ、台湾、香港などに逃れ、それぞれの新拠点において犯罪結社と化していった。
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